33歳女性、2人の子供を育てている主婦です。今の旦那と付き合っている頃、旦那がどれだけ内気な性格か知っていましたし、付き合って初めての誕生日もプレゼントなんて期待はしていませんでした。付き合ってほしいと言われた時も、回転ずしを食べた後にとても緊張した様子で、女性には慣れていない様子で、それでも彼なりに一生懸命に考えたデートプランで言われました。普通なら、回転寿司を言ったあとに告白されるのではなく、夜景を見たり、ドライブなどを言った後に告白することが多いかもしれませんが、彼はそんなことが思いもつかない、そんな人でした。そのときわたしは、次の誕生日で29歳になるので、そろそろ結婚したいなとは思っていました。そのことを彼も感じ取っていたとは思います。誕生日が近づいたある日、ショッピングをしていたら唐突に指輪はどんなものが好きなのかと聞いてきました。顔を見るととても緊張した様子で、まじめな顔をしていました。あまりにも唐突すぎて、その指輪が何を意味しているのかも分かってしまいましたし、誕生日にプレゼントされるものも何か分かってしまいました。結婚という言葉は出てきませんでしたが、二人の中では分かってしまいました。二人で指輪を付けあってみたり、色を一緒に選んだり、デザインに悩んだり、とても楽しいひと時でした。29歳の誕生日の日、彼なりに考えたデートプランで焼肉を食べた後、指輪を渡されました。結婚したいという言葉も添えて。指輪は、あの日わたしと一緒に選んだ指輪です。高くはないですし、ダイヤもなにも入っていません。それでも、あの内気な彼がここまで一生懸命にしてくれたことがとても嬉しかったです。二人で指輪をつけた指を見せ合い、わたしは「ありがとう」と言いました。男性からプレゼントされたことは少ないです。それでも、あの内気で奥手な彼がこれだけ勇気を出してしてくれたプレゼントは、とても嬉しかったです。そしてそのプレゼントは、今もわたしの指にはめられていて、ふと見た時にそのことを思い出します。
33歳女、内気な彼からプレゼントされた指輪
