私は30歳会社員の女性です。私が男性からもらってうれしかったプレゼントは、「花束」です。これまで、お付き合いをした人からは、ブランドもののバッグや財布、高級外資系ブランドのジュエリーなどさまざまな高価なプレゼントをもらってきました。もちろん、それらのプレゼントもとてもうれしい贈り物でした。しかし、それ以上にうれしく、私の心に届いたプレゼントが、現在の彼が折々に贈ってくれる花束なのです。彼と出会い、お付き合いをするまでの私は、愛情を贈られるプレゼントの金銭的な価値で測ってしまうところがありました。そのような愛情の物差しを持ち、生きていると、どこか空虚で満たされない気持ちが常に心を支配していたように思います。常に枯渇感を感じ、周囲からどう見られているかを気にし、優越感を感じないと満足できませんでした。そんな感じで、人生に疲れきっている時に現在の彼と出会ったのです。彼は、私に真の愛情と安心感を与えてくれます。そして彼は、記念日やクリスマスだけではなく、折々に花束を贈ってくれるのです。その可愛いらしい花束を見ていると、私は温かい気持ちと愛情を感じ、それらに包まれるのです。そのような彼の愛情に、私も愛情を返すことができることに喜びを感じます。それは、贈り物のみならず、共に過ごす時間であり、共有できる感情なのです。この世界には、お金で買えない幸せが確かに存在することを証明してくれたのもまた、彼でした。彼と一緒に食事をするために料理を作り、美味しいワインを探す時間が私の現在の最も幸せを感じる時間です。そんな平凡で、誰に見せるでもない幸せが真の幸福であることを知ることができた私は、なんと幸運な人間なのでしょう。現代社会の渇きに満ち、私利私欲にあふれた時代は悲しい側面を持っているように思います。周囲と足並みを合わせ、幸せさえも型にはめないと安心できない世の中には、隠れた悲しみにあふれているのかもしれません。まずは、自分の中に自分だけのかけがえのない幸せを描いてみましょう。心に響くプレゼントは、十人十色なのだと思います。
30歳 女性 真の幸せを教えてくれた花束
