26歳+女+夫婦と指輪

海外在住の主婦歴3年の者です。夫と結婚する前は二年ほど同棲生活をしておりました。夫は非常に穏やかでユニークな人なので、一緒にいていつも自然体でいられます。お互い自由業の特殊なカップルだったのでほとんど24時間365日一緒に過ごしていましたが全く苦に感じることがなく過ごしていました。はじめて2人のお守りとして購入した指輪は、手作りできる体験型の工房に行ってお互いの指輪を作って交換しました。内側には2人の名前が刻まれ、より一層特別な大事なものとなったことを今でも覚えています。指輪というのは不思議なもので、つけていると自分の一部になったかのようにただ存在します。でも他人から見たら意外と目についたりするものですよね。その思い出の指輪を作ってからも、夫は事あるごとに指輪をプレゼントしてくれました。はじめて二人で過ごすクリスマスの日にかわいい猫が付いた指輪、旅先で買ってきてくれた細かい砕かれた石が詰まった指輪、木で作ってくれたコロンとした指輪、ドライフラワーが入ったかわいい指輪。なかでも気に入ったのは出張先で見つけてお留守番のご褒美に買ってきてくれたキラキラの指輪。自分のサングラスを買おうと思ったら近くにこれ(指輪)があって、あまりにかわいいからサングラスをやめてこっちを買ってきた。と教えてくれました。彼は自分にお金を使うのは慎重なのに私にはこうしていつもたくさんの贈り物をしてくれます。もちろん、何か物をくれる事が一番大事なわけではないと思いますが、女性にとってたった一人の愛する夫からの贈り物はいつでも嬉しさでいっぱいになるものです。もう少しお金がたまったら夫に立派な腕時計を買ってあげるのが密かなわたしの目標です。2年の同棲生活を経て、籍を入れました。籍を入れた後も結局のところ、いつも指にしていたのは一番初めに二人で作ったおそろいの指輪でした。なんの飾り気もないけれど指で静かに輝いて見守ってくれているような気がします。

 

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