28歳の主婦です。主人はひとつ年下の27歳で会社員をしています。繊細で、人前では格好つけるのですが、二人でいる時は甘えん坊な主人です。彼が今の部署に入って間もない頃、研修として単身赴任をしていました。その頃にしてあげてよかったなと思うことです。単身赴任先では、慣れないことの連続である上に、夜勤も含む不規則な就業時間、厳しい上司や理不尽な出来事、知り合いもいない田舎の寮に閉じこもる日々で、繊細な主人は日ごと元気が無くなっていきました。その時毎日のように行っていたのは電話で話を聞くことです。電話は真夜中に来ることがほとんどです。鬱っぽくなっていた主人の話は、上のような具体的な愚痴だったりすることもあるのですが、「疲れた」「もうダメだ」というようなことを数時間言い続ける、というものが多くなりました。こんな電話をしていたら私も時間を取られるし、気持ちが暗くなってくるので「やめてよ」と言いたくなることも多々ありましたが、ぐっとこらえました。たまにアドバイスの言葉を間違えたり、おざなりに聞いてしまって傷つけることなどもあり私もどうやったら彼を助けられるか探り探りでしたが、なんとか話を聞き続けました。そうして3ヶ月ほどの研修が終わり、また主人との生活が始まると、笑顔でいてくれるようになり、会社も慣れてきたようで毎日楽しそうに仕事の話や同僚との話をしてくれるようになりました。その中で言ってくれたことが、「あの時はありがとう」ということでした。あの時は本当に辛くて、眠い中何時間も話を聞いてもらってごめんね、おかげで今がとても幸せだと。あの時私が彼を見放していたら、鬱病になって何が起きていたかわからなかったと思うと、今こんなに笑顔を見せてくれるようになったならノイローゼになりそうになりながらも話を聞き続けて本当に良かったなと思いました。誰しも辛い時期はあると思うので、片方が辛い時は元気のあるもう片方が支えてあげる、そういう風にできるのがいいなと思います。
28歳 女 鬱っぽい主人の話を聴き続けたことに喜んでもらえた
